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 あの日以来、福島県双葉町は11年半、大熊町は8年、人が住めない無人の町になっていました。どちらも福島第一原子力発電所が立地していた自治体です。それより早く避難指示解除された南相馬市や浪江町・富岡町でも人口は以前の10分の1ほどに減り、戻ってきた人も新しく移住してきた人も複雑なドラマを抱えています。原発誘致から事故までの50年の歴史を描いた『福島三部作』で岸田國士戯曲賞・鶴屋南北戯曲賞をダブル受賞した劇作家・谷賢一は2022年10月から双葉町に移住し、立ち直りつつある町の姿や住民の声をドキュフィクションとして演劇化する試みを始めました。その第一弾として12月に新作公演『家を壊す』を上演します。
 この公演は一部・二部に別れています。一部では出演者たちのトークを交えつつ、浜通りの現在を浮かび上がらせる短いテキストを7〜8本ほどリーディング形式で上演します。二部はドキュフィクション(*1)会話劇『家を壊す』の上演です。2022年末、福島県浜通り地方のある町。帰ってきた男、帰らなかった女、町を離れていく若者たち。誰もいない町の真ん中で、男は誰も座らない椅子を買います。新築の家の匂いと男の淹れるコーヒーの匂いが混ざり合う中で、男とその家族は「11年半が経過し老朽化した我が家を壊すべきかどうか」、結論を迫られます。今、浜通り地方のあちこちで実際に起きている「家を壊す」数多のエピソードを再構築し、人間にとって故郷とは何か、アイデンティティとは何かを問う50分ほどの短編劇です。


 主演に映画・演劇・執筆などジャンルを超えて華々しく活躍する南果歩、人気劇団・猫のホテルに所属し個性派俳優として様々な舞台・映像で印象を残す市川しんぺー、福島県出⾝の俳優として舞台や朝ドラの他、故郷の今を記録する映画製作にも参加している佐藤みゆき、同じく福島出身で劇団青年座で活躍する久留飛雄己、こちらも地元出身で福島の食や果物のPR活動を行う「ミスピーチキャンペーンクルー」家久来愛実、そして谷賢一が主宰する劇団DULL-COLORED POPの看板俳優・東谷英人らが出演。

*1 ドキュフィクション……ドキュメンタリー・フィクションの略。現実の事件や問題に取材しつつ、フィクション(創作)として再構築したもの。

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- 日程 - 2022年12月16日(金)〜19日(月)

12/16(金) 19:00
12/17(土) 13:00/18:00
12/18(日) 13:00
12/19(月) 13:00
※収録カメラが客席に入ります

★は終演後アフタートークあり。

 該当公演のチケットをお持ちの方がご観覧いただけます。

12月16日(金) 19:00の回終演後 …【登壇者】柳美里(劇作家・小説家)、谷賢一

12月17日(土) 18:00の回終演後 …【登壇者】南果歩、市川しんぺー、谷賢一

- 会場 - Rain Theatre(旧La MaMa ODAKA)
 

〒979-2121 福島県南相馬市小高区東町1丁目10(ブックカフェ フルハウス奥)
※JR常磐線「小高駅」徒歩3分

 


- チケット - 全席自由・税込


一般:4,000円 U25:2,500円 高校生以下:1,000円 

※福島県在住の方は各1,000円引(要証明書)


◎2022年11月26日(土) AM10:00一般発売開始

※12月下旬頃オンライン配信(アーカイブ配信)も予定しております。詳細は改めて掲出いたします。

- プレイガイド -

【WEB】電子チケットサービス teket

     https://teket.jp/5430/18514

     ※クレジットカード決済、コンビニ支払いが可能です。
     クレジットカードは、VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Dinersをご利用いただけます。
     また、デビットカードやプリペイドカードもご利用いただけます。

     (残高などの環境により一部ご利用いただけない可能性があります)
     コンビニ払いは、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマートです。

【店頭】ブックカフェ フルハウス

     〒979-2121 福島県南相馬市小高区東町1丁目10 (11:00〜18:00  *日・月定休日)

【電話】ゴーチ・ブラザーズ

    03-6809-7125(平日12:00-17:00)

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谷 賢一 Kenichi Tani

作家・演出家・翻訳家。1982年、福島県生まれ、千葉県柏市育ち。
劇団DULL-COLORED POP主宰。合同会社DULL-COLORED POP代表社員。新国立劇場演劇研修所・講師。
明治大学演劇学専攻、ならびにイギリス・University of Kent at Canterbury, Theatre and Drama Study にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受けている。
2013年には『最後の精神分析』の翻訳・演出を手掛け、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞、ならびに文化庁芸術祭優秀賞を受賞。2016年、セゾン文化財団ジュニア・フェローに選出。2019年にはDULL-COLORED POP「福島三部作・一挙上演」で1万人動員を達成。さらに同作で2020年には第23回鶴屋南北戯曲賞ならびに第64回岸田國士戯曲賞をダブル受賞した。
2022年度には再度セゾン文化財団セゾン・フェローに選出された。また10月より福島県・双葉町へ移住することを発表。原発で失われた町である双葉町に演劇拠点を作り、演劇を通じての町づくりと復興・再生に取り組んでいる。

https://www.playnote.net/